【用語集に記載の内容について】

用語集に記載されているメソッドや関数の引数は、VBAエキスパート試験の試験範囲に基づいており、すべての引数を網羅しておりません。 また、書式は公式テキストの記載に準じています。
試験範囲外の引数や詳細については、ヘルプ機能やオブジェクトブラウザーをご参照ください。

【コードをコピーして実行する場合の注意】

文字コードの関係上、半角の「¥」は「/」で表示されるため、当サイトでは全角の「¥」で記載しています。当サイトのコードをコピーして実行する場合は、全角の「¥」を半角の「¥」に変換してください。

For…Nextステートメント

名称For…Nextステートメント
説明
指定した回数の繰り返し処理を行う命令です。
書式
For 変数名 = 開始値 To 終了値 Step 増減値
    繰り返し処理
Next 変数名

変数名:繰り返し処理のカウンタ変数を指定
開始値:開始値を数値で指定
終了値:終了値を数値で指定
Step 増減値[省略可能]:増減値を指定

「Next 変数名」の変数名は省略可能です。
For…Nextステートメントをネストした場合は、判別のため、変数名を記述することが推奨されます。
コード例①
【開始値と終了値を指定】
Sub Macro1()
    Dim i As Integer

    ' 1から3までのループ
    For i = 1 To 3
        'カウンタ変数の値を表示
        MsgBox "カウンタの値は " & i
    Next i
End Sub

カウンタ変数iに、1から3までの値を順に格納し、処理を3回繰り返します。

For…Nextステートメントは以下のように処理されます。
i = 1→ 「カウンタの値は 1」のメッセージボックスを表示
i = 2→ 「カウンタの値は 2」のメッセージボックスを表示
i = 3→ 「カウンタの値は 3」のメッセージボックスを表示
コード例②
【Stepに増減値(+)を指定】
Sub Macro2()
    Dim i As Integer

    ' 1から5までの範囲で2ずつ増加するループ
    For i = 1 To 5 Step 2
        'カウンタ変数の値を表示
        MsgBox "カウンタの値は " & i
    Next i
End Sub

カウンタ変数iに、1から5までの範囲で2ずつ増加した値を順に格納し、処理を3回繰り返します。

For…Nextステートメントは以下のように処理されます。
i = 1→ 「カウンタの値は 1」のメッセージボックスを表示
i = 3→ 「カウンタの値は 3」のメッセージボックスを表示
i = 5→ 「カウンタの値は 5」のメッセージボックスを表示
コード例③
【Stepに増減値(-)を指定】
Sub Macro3()
    Dim i As Integer

    ' 3から1までの範囲で1ずつ減少するループ
    For i = 3 To 1 Step -1
        MsgBox "カウンタの値は " & i
    Next i
End Sub

カウンタ変数iに、3から1までの範囲で1ずつ減少した値を順に格納し、処理を3回繰り返します。

For…Nextステートメントは以下のように処理されます。
i = 3→ 「カウンタの値は 3」のメッセージボックスを表示
i = 2→ 「カウンタの値は 2」のメッセージボックスを表示
i = 1→ 「カウンタの値は 1」のメッセージボックスを表示
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